東京の夏

ITJapan Co.,Ltd. CEO Tadanobu Kinoshita

2006/08/18 08:58 - www.itj.jp

東京に来て初めての夏。どんな感じかな?都会のヒートアイランド現象?と思っていたら、これが意外と全然暑くない。大阪は人間が存在出来る限界の暑さだったので、そういう所と比較するのがそもそも間違っているのかもしれないけど。もうちょっと暑い方が夏らしい気がする。

私はいたって好調だ。昔から夏バテもした事がないし、今年も元気に仕事している。

最近取り組んでいる健康法は、やはりオーソドックスだが「規則正しい生活」。寝る時間と起きる時間をほぼ固定した。あとは食事に野菜を多くする。しばらくはこれで行こうと思っている。だがつい最近、ホワイトソックスの井口選手が日常の健康法にトイレの「ウォシュレット」を挙げていて、「これの有用性を知らない人は人生において何も分かっちゃいない」という自信たっぷりな感じであったので(年に1回最新のものに買い換えているそうだ)、人によって健康法は千差万別だなぁと思った。

で、どういう方法論であろうと、健康でさえあれば色々な事に目が行く余裕が出来る。

先日Yahoo!で、私の好きな俳優である北村一輝 さんのインタビューが掲載されていた。

ひととおり読んで嬉しくなった。「職業は違えど、同じような事を考えている人はいるのだなぁ」と思ったからだ。

一番の肝だった場所は、『お芝居を一生懸命やるってことと、観た人が楽しめるとは別問題だと思うんです 』という箇所だ。

この部分は私の人生においても、常にターニングポイントになってきた所だと思う。前職からいつも、私の中では葛藤があって、それは「技術のための技術」というか、「業界の中での当たり前」に支配されている部分があまりにも多く、一般の人を閉め出しているような感覚が常にあった。

私はいつも、人の役に立ってこその技術だと思っていたし、技術者がなんと言おうと、一般の人に分からなければ、その技術に意味はないと思ってきた。

今、よく当たる問題と言えば…Googleである。結構勘違いされているのだが、私はGoogleが大好きだ。日常使う検索でGoogle以外はありえないと思っているし、基本的にこれからも使っていくだろう。

だが、そういう「世代」はせいぜい30代~40代前半ぐらいまでで、それ以外の世代はGoogleに関するこだわりなど何もないのだ。もう一つ、(技術職や業界内以外の)女性の場合は全年代でGoogleに対するこだわりは何もない。彼らは「Yahoo!検索」で十分だと思っているのだ。試しにみなさんの彼女や親にGoogleの話をしてみたら良い。びっくりするぐらいつれない反応が返ってくるだろう。

この話をすると、今の業界人は90%ぐらいの確率で 壊れる(笑)。「はぁ?」「Yahoo!など使いものにならん!」「Googleこそが最高で唯一の選択肢!」………まぁそう思いたければそれでも良いのだが、間違いなく3年後には衰退しているブランドなので、その頃にはそういった人達は次の潮流を崇拝している事だろう。(もちろん残り10%の人達は違う反応を示す)

もう一つのブログでも書いたが、この5~6年、Googleを始めとするウェブの企業が台頭してきたのは、間違いなく「OSの乗せ替えがなかった」からである。Windows95~98~2000~XPまでのOSの乗せ替えを経験している私にはいたいほどよく分かる。基本的に全てがリセットされるのだ。来年新しいWindowsであるVistaが登場すれば、状況は一変する。

検索市場では、マイクロソフト(MSN)がますます強くなるだろう。今のGoogleは過去のNetscapeとほぼ同じだ。こだわりのある業界人がこぞって指示しているが、NetscapeはOSの乗せ替えにより再インストールするのがだんだん面倒になってきて廃れていった。もうデフォルト(IE)で良いや、となる。実際今でも中小企業~大企業のお偉いさんは、検索ではデフォルトページのMSNを使用している事がとても多い。今私はVistaのBeta版を使用しているが、デフォルトの検索で問題なく仕事は出来る。

北村一輝さんの言葉は、これからのIT業界にも当然当てはまっているのだ。『技術者が一生懸命作るという事と、使う人が便利だと思うのは別問題』。そこから目をそらして無条件にGoogleを信望する人達がこの業界の大半を占めているので、そこに縛られずにあくまで全ユーザーに目を向けている弊社は、今後飛躍的な伸びを果たすと確信している。

とかく結果はおいといて「一生懸命である事」のみが大切であるという、そういった楽な方向には逃げずに、善も悪も詰め込んでギラギラと輝いているような油の乗った”本物”のサービスをこれからも提供していきたいと考えている。